数年前、定期検診で便潜血が陽性だった時の話をしようと思います。お食事中の方は回れ右して下さい。
便潜血で陽性が出た場合、当然精密検査を受けなければなりません。その検査というのが大腸内視鏡検査……つまりお尻から内視鏡を入れるやつですね。

ちなみに私は喪女なので、当たり前ですが他人に下半身を見せた事なんてないですよ。ついでに言うと喪女なのに子宮頸がん検診もちゃんと受けたよ。

話は戻りますが、私は近所のクリニックに内視鏡検査の予約をしたんだけど、まず検査当日の前に問診と腸管洗浄剤(2リットルくらいの水で溶かして飲む下剤)を貰いに行くのね。

更にそこのクリニックでは前日に食べる為の検査食も購入。
 
検査当日は朝から腸管洗浄剤を10分から20分置きに飲むんだけど、この腸管洗浄剤っていうのがめちゃくちゃクセ者なのよ。いくつか種類があるうち、クリニックの洗浄剤は比較的新しいもので飲みやすかったんだけど、婦長さんから「冷やして飲んでね」ってアドバイス貰ってました。

数杯目から下剤が効いてきて、あとはひたすら洗浄剤を飲むのとトイレに篭もるのを繰り返す。検査食のおかげで出てくるのはほぼ黄色い水。

ちなみに本来なら洗浄剤を飲んだ後は水分をしっかり摂らないといけないんだけど、初心者の私は水分摂るの忘れて後々苦しみます。

そんなこんなで午後になり、検査を受ける為にクリニックへ。検査の為に着替えるのはお尻の部分に穴が空いた紙のズボン。

やがて検査の時間になり、検査室に移動して検査台へ。自分で歩いて帰宅する為に麻酔の度合いは軽めでお願いしたんだけど、これが悲劇を生む。

検査室が暗くなり、先生が入室。お尻にジェルを塗られ、遂に内視鏡が侵入。最初は全然余裕だったんよ。しかし噂のS字結腸へ到達した所で猛烈な圧迫感が!

麻酔効いてないよ先生!

後日判明するんだけど、どうやら私は麻酔が効きにくい体質らしい。とんでもない圧迫感に苦しみながらも、無事最奥まで到達。

あとは内視鏡で確認しながら抜いていくだけ。ぼんやりしてたら先生が「あったよ」と。はい、ちっちゃいポリープが一個だけありました。

小さいけど放置するには微妙で、しかも日帰りでは処置出来ない大きさとの事で、入院施設のある病院で切除手術する事となりました。

人生初入院。

紹介状を貰って総合病院へ。手順は一緒で事前に問診と腸管洗浄剤を貰い、入院の手続きも済ませて当日に備えます。そこの病院は全室個室なので、プライバシーの心配は無用。

ちなみにそこで貰った腸管洗浄剤はゲロまずかったです。文字通り吐きながら飲んだよ。本当は吐くのも駄目なんだけどね。無理でした。

入院当日、早朝からゲロまずい洗浄剤を飲んでトイレで出しきってから病院へ。まずは病室に入って寝巻に着替え、点滴を打たれて午後の手術に備えます。やがて手術の時間になり、車椅子に乗って内視鏡検査室へ。

人生初の車椅子。

今回は麻酔の度合いを濃くして貰ったので、前回のような苦しい思いをせずに済みました。ぼんやりしながらポリープが切られるのを観察。無事ポリープ切除が終わり、自分の足で立って車椅子に乗ると看護士さんがめちゃくちゃ驚いてました。

「麻酔ちゃんと効いてます!?」

今回使用した麻酔の量だと、普通は足元ふらふら意識朦朧みたいな感じらしいです。先生にも「お酒強い?」って訊かれたので、お酒は飲まないですって答えたわ。

その後病室に戻った私は、看護士さんが様子を見に来るまで完全に爆睡してたよ。そんなこんなでメインイベントは終了し、あとはひたすら読書して終わり。もちろん晩ごはんはないよ。

翌朝ほぼ一日ぶりのご飯は白がゆと高野豆腐と梅干しと味噌汁。高野豆腐めちゃくちゃうめえ。

一日入院した結果、私の体温と血圧がめちゃくちゃ低い事が判明しました。何度看護士さんに驚かれた事か。先生いわく閉経前の女性は血圧が低い事はよくあるらしい。

なんにせよ、務めを果たした私は無事退院。後日ポリープが良性との結果も出て、人生初の諸々は終了。


最後に付け加えておくと腸管洗浄剤は胃に吸収されないので、飲み終わった後もひたすら水を飲んで洗浄剤を流しきらないといけないし、更に水分不足になるので脱水症状にもなりかねないです。私はそれで苦しみました。

もしこれから大腸内視鏡検査を受けるよって方は、水分補給だけはマジで気をつけて下さい。水だけはいくら飲んでもOKなので、しっかり水分補給して下さい。

ついでに子宮頸がん検診だけど、とりあえず一度は体験しとこうと思って受けました。喪女である事を隠す必要もないので、問診票には素直に性体験なしと記入。

担当の先生は女性だったけど、とにかくまな板の上の鯉となってひたすら無我の境地で挑みました。ぶっちゃけ恥ずかしさよりも痛いのがつらかった。

力を入れると余計痛くなるって聞いてたんで、頭の先から痛みが抜けるように念じながらひたすら耐えたわ。

喪女で下半身系の検査に二の足を踏んでる方。お医者さんは大勢の患者さんの下半身を見てきているし、それこそ喪女の検査だってたくさんしてきてます。

相手にとってそれは全然特殊なことでもおかしな事でもないので、我々も上半身系の検査と同じように普通の事として検査して貰えばいいのです。

偉そうに書きましたが、私が大腸内視鏡検査を受ける時に一番モチベーションが上がったのは「これでBLの受けの気持ちがわかるぞ!」なので、まあ実際はS字結腸に異物が到達してもただただつらいだけだったんだけど、自分なりにモチベーション上げて様々な困難に立ち向かいましょうって話でした。

ここまで長々と読んでいただきありがとうございました。



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